愛犬が新幹線を満喫 ケージから出て乗車、JR東が実証実験

著者 木村 麻衣

ティファニー・ワートハイマー、BBCニュース

甘やかされた犬になって、新幹線で美しいリゾートに行くことができたら、どんなにいいことだろう。

毛皮で覆われた人間の友21匹は21日、新幹線に乗り、ペット用の特別車両の中を自由に動き回ることが許された。JR東日本が実証実験を行ったのだ。

犬は新幹線に乗る場合、通常はキャリーバッグやケージに入らなければならない。

だが、日本ではペット飼育が大きなビジネスにつながっており、ペット連れの旅行をもっと気軽にしたいと望む声が高まっている。

今回参加したコーギー、ポメラニアン、シュナウザーなどの犬たちは、東京・上野で乗車し、軽井沢まで約1時間、旅をした。

飼い主たちは、ビニールカバーで覆われた座席で、犬と一緒にくつろいだ。いつものように、犬たちが苦しんだり、不快だったりしないか心配せずに済んだ。

コーギーと旅をした女性は、「旅行のときは彼はずっとキャリーバッグに入っていないとならないので、しょっちゅう様子を見ています」、「今日はその必要がなくて、顔を見ていられる。こっちの方が快適に旅行できます」と、AFP通信に語った。

日本ではペットが一大ビジネスになっている。

調査会社スタティスティカは、犬や猫が大部分を占める同国のペット産業が今年、1兆7000億円規模に達すると予測している。

東京を歩くと、ペット用品の専門店を数え切れないほど見かける。そうした店は、キラキラの装飾を施した首輪や、高級ブランドの犬用カートなどを販売。ウインドーの中では、ふわふわの子犬が飛び跳ね回っている。数十万円の値段が付けられていることも珍しくない。

そんな国では、旅行中に愛犬を小さなキャリーバッグなどのケースに入れたままにするのは残酷だと考える飼い主もいる。

チワワのチョビと一緒に旅行していた女性は、「よく一緒に旅行しますが、以前は犬をケージに入れておくのが申し訳ないと思っていたんです」とAFP通信に話した。

「今日はストレスがまったくありません。新幹線の旅はふつう、あまり楽しくありませんし、飽きてしまいます。でも、今日は本当に楽しいです」

JR東日本は、もっと落ち着いてペットと旅行したいという客からの要望を受け、今回の実験を始めた。今後、ペット連れにやさしい乗車の機会をさらに増やしたいとしている。

最高時速320キロの新幹線は、スピードと効率だけでなく、完璧なまでの清潔さでも知られている。

犬との旅行を楽しめる車両は、座席をビニールで覆い、空気清浄機を設置。犬の毛を完全に取り去るための清掃を実施するという。

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